SharePoint Online(以下、SPO)にアップロードしたエクセルやパワーポイントのファイルを開こうとしたとき、「ブラウザで開く」と「アプリで開く」の2つの選択肢が出てきて、どちらを選べばいいか迷ったことはありませんか?
なんとなく使い分けている方も多いと思いますが、実はこの2つには明確な違いがあります。
この記事では、それぞれの特徴とおすすめの使い分け方をわかりやすく解説します。
そもそも「ブラウザで開く」と「アプリで開く」とは?
まずは、それぞれがどういう仕組みなのかを整理しておきましょう。
ブラウザで開くとは
「ブラウザで開く」を選択すると、Excel OnlineやPowerPoint OnlineといったWeb版のOfficeアプリでファイルが開かれます。
Microsoft EdgeやGoogle Chromeなどのブラウザ上で動作するため、特別なソフトをインストールしなくても利用できるのが特徴です。
アプリで開くとは
一方の「アプリで開く」は、お使いのPCにインストールされているデスクトップ版のExcelやPowerPointでファイルが開かれます。
普段から慣れ親しんでいる、いわゆる「いつものOffice」の画面ですね。Microsoft 365のライセンス契約が必要ですが、Officeのすべての機能を使えるのが強みです。
ブラウザで開くメリット・デメリット
手軽に使えるブラウザ版ですが、すべての場面で万能というわけではありません。
メリット:インストール不要でどこでも使える
ブラウザ版の最大の魅力は、Officeをインストールしていない環境でもファイルを開けることです。出先のPCやタブレット、スマートフォンからでもアクセスでき、急な確認や修正に対応できます。
また、複数人での同時共同編集もスムーズです。誰かが入力した内容がリアルタイムで反映されるため、チームでの作業に向いています。保存も自動的にSPO上で行われるので、保存忘れの心配もありません。
デメリット:機能が一部制限される
便利な反面、ブラウザ版には機能制限があります。たとえばExcelのマクロ(VBA)は実行できませんし、一部の高度な関数や細かい書式設定にも対応していません。大きなファイルを開くと動作が重くなることもあります。
また、インターネット接続が必須なため、オフライン環境では使えない点も注意が必要です。
アプリで開くメリット・デメリット
続いて、デスクトップ版アプリで開く場合の特徴を見ていきましょう。
メリット:フル機能で快適に作業できる
デスクトップ版の強みは、なんといってもOfficeのすべての機能が使えることです。マクロの実行はもちろん、ピボットテーブルや複雑な数式、印刷時の細かい設定なども問題なく行えます。
大容量のファイルでも比較的サクサク動作するため、本格的な資料作成やデータ分析に向いています。一定の作業であればオフラインでも進められ、後からSPOと同期することも可能です。
デメリット:環境が限定される
デメリットとしては、Microsoft 365のインストールとライセンスが必須である点が挙げられます。インストールされていない他人のPCや、スマートフォンからは利用できません。
また、共同編集自体は可能ですが、ブラウザ版に比べると他のユーザーの変更反映に若干のタイムラグが生じることがあります。
比較表でまとめてチェック
ここまでの内容を一覧でまとめると、次のようになります。
| 比較項目 | ブラウザで開く | アプリで開く |
|---|---|---|
| 使用アプリ | Excel Online / PowerPoint Online | デスクトップ版 Excel / PowerPoint |
| インストール | 不要 | 必要(Microsoft 365) |
| 利用できる端末 | どこからでも(スマホも可) | インストール済みPCのみ |
| 機能の充実度 | 基本機能のみ | フル機能 |
| マクロ(VBA) | 非対応 | 対応 |
| 同時共同編集 | リアルタイム反映でスムーズ | 可能だが反映が若干遅れることも |
| 自動保存 | 常時自動保存 | 自動保存オンなら同様 |
| 印刷・PDF出力 | 基本的な印刷のみ | 高品質な印刷・出力が可能 |
| 表示速度 | 大きいファイルでは重くなることも | 大容量でも快適 |
| オフライン対応 | 不可(ネット必須) | 一部可能 |
結局どっちを使えばいい?シーン別の使い分け
最後に、実際のシーン別におすすめの選び方をご紹介します。
ブラウザで開くのがおすすめのシーン
次のような場面では、ブラウザで開くのが便利です。
- 外出先や自宅PCから素早くファイルを確認したいとき
- 内容を少しだけ修正したいとき
- チームメンバーとリアルタイムで共同編集を行いたいとき
上記ケースには、ブラウザ版が最適です。
「とにかく手軽に・すぐに開きたい」という場面ではブラウザを選びましょう。
アプリで開くのがおすすめのシーン
一方で、次のような場面ではデスクトップアプリで開くのがおすすめです。
- マクロを使ったファイルを操作するとき
- 大量のデータを処理するとき
- 印刷物として高品質に仕上げたいとき
- 複雑なレイアウトの資料を作成するとき
「本格的な作業をしたい」ときはアプリで開くのが安心です。
まとめ:「ブラウザで開く」「アプリで開く」はケースに応じて使い分けよう
SPOにアップロードしたファイルを開く際の「ブラウザで開く」と「アプリで開く」の違いについて解説しました。
ざっくりまとめると、ブラウザは手軽さと共同作業のしやすさ、アプリは機能の充実度と作業の快適さが魅力です。
どちらが優れているということではなく、目的やシーンに応じて使い分けることで、SPOをより便利に活用できます。
ぜひこの記事を参考に、あなたの作業スタイルに合った開き方を選んでみてください。