
WebブラウザでJavaScriptが実行できない。どうすればいい?



こういった疑問に答えます。
Webサイトを開いたときに「ボタンが動かない」「ページが正しく表示されない」といったトラブルに遭遇したことはありませんか?
それは、JavaScriptが実行されていないことが原因かもしれません。
JavaScriptが動作しないと、フォームの送信ができなかったり、ページの一部が正しく読み込まれなかったりと、さまざまな問題が発生します。
しかし、JavaScriptが実行できない理由は一つではなく、ブラウザの設定や拡張機能、セキュリティソフト、ネットワーク環境など、さまざまな要因が関係しています。
本記事では、JavaScriptが動作しない原因を詳しく解説し、具体的な解決策を紹介します。
初心者の方でも簡単に試せる方法を中心に、ブラウザ別の設定確認方法やデバッグツールの使い方など、実践的な内容をまとめました。
この記事を読めば、JavaScriptの問題をスムーズに解決できるようになります。さっそく、原因を特定して適切な対処を行いましょう!
JavaScriptが実行できない原因とは?
JavaScriptが実行できない理由はさまざまですが、主に以下の原因が考えられます。それぞれの詳細を確認し、問題の特定に役立ててください。
- JavaScriptが無効になっている
- ブラウザの設定による制限
- セキュリティソフトや拡張機能の影響
- JavaScriptのコードにエラーがある
- ネットワークの問題でスクリプトが読み込めない
- ブラウザのキャッシュやCookieが影響している



私の場合、3番目の拡張機能の影響が原因でした。
① JavaScriptが無効になっている
JavaScriptがブラウザで無効になっていると、Webサイト上のスクリプトが実行されません。
一部のブラウザや企業向けのPCでは、セキュリティ上の理由でデフォルトでJavaScriptがオフになっている場合があります。
対策として、まずブラウザの設定を確認しましょう。以下の手順でチェックできます。
- Google Chrome:「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「サイトの設定」→「JavaScriptを許可」
- Firefox:「about:config」をアドレスバーに入力し、「javascript.enabled」が
true
になっているか確認 - Edge:「設定」→「Cookieとサイトのアクセス許可」→「JavaScriptを許可」
- Safari:「環境設定」→「セキュリティ」→「JavaScriptを有効にする」にチェック
ブラウザの設定を変更後、ページをリロードしてJavaScriptが動作するか試してみましょう。
② ブラウザの設定による制限
企業や学校のネットワークでは、管理者がJavaScriptを無効化していることがあります。たとえば、企業のポリシーによりWebフィルタリングが行われ、スクリプトの実行が制限されている場合があります。
この場合、対処法として以下を試してみましょう。
- 別のネットワークで試す(自宅のWi-Fiやスマートフォンのテザリングを利用)
- VPNを使用する(ただし、会社の規則に従って使用してください)
- IT管理者に確認する(許可が必要な場合があります)
③ セキュリティソフトや拡張機能の影響
セキュリティソフトや広告ブロッカーの拡張機能が、JavaScriptの実行を妨げていることがあります。特に「NoScript」や「uBlock Origin」などの拡張機能を使用している場合、スクリプトがブロックされることがあります。
確認方法は以下のとおりです。
- 拡張機能を一時的に無効化(ブラウザの設定から管理可能)
- セキュリティソフトの設定を確認(「Web保護」機能が影響することがある)
- シークレットモード(プライベートブラウジング)で試す(拡張機能の影響を受けない)



私の場合、この拡張機能の影響が原因でした。
④ JavaScriptのコードにエラーがある
ブラウザの設定やネットワークに問題がなくても、JavaScript自体にエラーがあると実行されません。特に、以下のようなケースが考えられます。
- 構文エラー(Syntax Error):誤った文法で記述されている
- 未定義の変数・関数を呼び出している
- 外部ライブラリの読み込みに失敗している
開発者ツール(DevTools)の「コンソール」タブを開くと、エラーメッセージを確認できます。
⑤ ネットワークの問題でスクリプトが読み込めない
JavaScriptのファイルが外部サーバーから読み込まれる場合、ネットワークの問題で正しく取得できないことがあります。
確認するべき点:
- スクリプトのURLが正しいか確認する(ブラウザの「ネットワーク」タブでチェック)
- インターネット接続が正常か確認(別のサイトが開けるかテスト)
- CDN(Content Delivery Network)を使用している場合、ダウンしていないか確認
⑥ ブラウザのキャッシュやCookieが影響している
キャッシュやCookieが原因で古いスクリプトが実行され、正しく動作しないことがあります。
対処法として、以下を試してください。
- キャッシュをクリア(「設定」→「閲覧データの消去」→「キャッシュされた画像とファイル」を削除)
- Cookieを削除(特定のサイトのデータを消去)
- スーパーリロードを実行(Windowsなら
Ctrl + F5
、MacならCommand + Shift + R
)
JavaScriptが実行できない場合の基本的な対処法
JavaScriptが動作しない場合、原因を特定したうえで適切な対処を行うことが重要です。以下の基本的な対処法を順番に試してみてください。
- JavaScriptが有効になっているか確認する
- シークレットモードや別のブラウザで試す
- 拡張機能やアドブロックを無効にする
- セキュリティソフトの設定を見直す
- ブラウザのキャッシュとCookieをクリアする



私の場合、拡張機能の無効化で問題が解決しました。
① JavaScriptが有効になっているか確認する
ブラウザの設定でJavaScriptが無効になっていると、すべてのスクリプトが動作しません。
そのため、まずは設定を確認し、有効になっているかどうかをチェックしましょう。
ブラウザごとの確認手順
- Google Chrome
- アドレスバーに「chrome://settings/content/javascript」を入力
- 「サイトが JavaScript を使用できるようにする」がオンになっているか確認
- Firefox
- アドレスバーに「about:config」を入力
- 「javascript.enabled」を検索し、値が
true
になっているか確認
- Microsoft Edge
- 「設定」→「Cookieとサイトのアクセス許可」→「JavaScript」
- 「許可」がオンになっているか確認
- Safari
- 「環境設定」→「セキュリティ」タブを開く
- 「JavaScriptを有効にする」にチェックを入れる
設定を変更したら、ブラウザを再起動し、ページをリロードして動作を確認してください。
② シークレットモードや別のブラウザで試す
JavaScriptが動作しない原因が拡張機能やキャッシュによるものであれば、シークレットモード(プライベートブラウジング)を利用することで、影響を受けずに動作確認ができます。
シークレットモードの開き方
- Google Chrome / Microsoft Edge:
Ctrl + Shift + N
(Windows) /Command + Shift + N
(Mac) - Firefox / Safari:
Ctrl + Shift + P
(Windows) /Command + Shift + P
(Mac)
また、別のブラウザを試してみるのも有効です。たとえば、Chromeで動作しない場合はFirefoxやEdgeを使って動作を確認してみてください。
③ 拡張機能やアドブロックを無効にする
一部の拡張機能(アドブロックやセキュリティ系のプラグイン)がJavaScriptの実行をブロックすることがあります。特に「NoScript」「uBlock Origin」「AdBlock Plus」などは、デフォルトでJavaScriptを制限することがあります。
拡張機能を一時的に無効化する方法(Chromeの場合)
- アドレスバーに「chrome://extensions/」を入力、
もしくは、右上の3点リーダをクリックして、「拡張機能」メニューをクリックする。 - インストール済みの拡張機能を一覧表示
- 「NoScript」「AdBlock」など、拡張機能を一時的にオフにする
- ページをリロードしてJavaScriptが動作するか確認
影響を与えている拡張機能が分かった場合、その拡張機能の設定を調整するか、別の方法で広告をブロックすることを検討してください。



私の場合、拡張機能の無効化で問題が解決しました。
④ セキュリティソフトの設定を見直す
ウイルス対策ソフトやファイアウォールが、JavaScriptの実行をブロックすることがあります。特に企業用のPCでは、管理者が特定のスクリプトの実行を禁止している場合もあります。
セキュリティソフトが影響しているか確認する方法
- 一時的にウイルス対策ソフトをオフにしてみる
- 「Web保護」や「スクリプトブロック」の設定を確認する
- 企業PCの場合は、管理者にJavaScriptの実行が許可されているか問い合わせる
特に、Trend Micro(ウイルスバスター)やMcAfeeなどは、デフォルトでスクリプトの実行を制限する場合があります。
⑤ ブラウザのキャッシュとCookieをクリアする
キャッシュが古いスクリプトを保持していたり、Cookieの影響でJavaScriptの動作に不具合が出ることがあります。キャッシュをクリアすると、最新のJavaScriptが読み込まれ、問題が解決することがあります。
キャッシュをクリアする方法(Chromeの場合)
- 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「閲覧履歴データを削除」
- 「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れる
- 「データを削除」をクリック
スーパーリロードを実行する方法
- Windows:
Ctrl + F5
- Mac:
Command + Shift + R
スーパーリロードは、通常のリロードとは異なり、キャッシュを完全に無視してページを読み込むため、スクリプトの更新を確実に反映できます。
ブラウザ別のJavaScript有効化方法
ブラウザの設定によってJavaScriptが無効化されていると、スクリプトが実行されません。ここでは、主要なブラウザでJavaScriptを有効にする方法を解説します。
① Google ChromeでJavaScriptを有効にする方法
Google Chromeでは、JavaScriptの実行がデフォルトで許可されていますが、設定を変更して無効になっていることがあります。 以下の手順で確認し、有効にしましょう。
- Chromeを開き、アドレスバーに
chrome://settings/content/javascript
と入力 - 「サイトが JavaScript を使用できるようにする」を選択
- 設定を変更後、ブラウザを再起動
特定のサイトのみJavaScriptを許可またはブロックしたい場合は、「許可」や「ブロック」のリストにサイトを追加できます。
② FirefoxでJavaScriptを有効にする方法
Firefoxでは、通常JavaScriptが有効になっていますが、一部の設定やアドオンによってブロックされることがあります。
JavaScriptを有効にする手順
- アドレスバーに
about:config
と入力し、Enter - 「危険性を承知の上で使用する」をクリック
- 検索バーに
javascript.enabled
と入力 false
になっている場合はダブルクリックしてtrue
に変更
この設定を変更した後、ページをリロードして動作を確認してください。
③ Microsoft EdgeでJavaScriptを有効にする方法
Microsoft EdgeはChromiumベースのため、Google Chromeと同様の手順でJavaScriptの設定を変更できます。
設定手順
- アドレスバーに
edge://settings/content/javascript
を入力 - 「サイトが JavaScript を使用できるようにする」をオンにする
- Edgeを再起動
また、Edgeにインストールされている拡張機能(アドブロックなど)がJavaScriptをブロックしていないかも確認してみましょう。
④ SafariでJavaScriptを有効にする方法
Macユーザー向けのSafariでは、デフォルトでJavaScriptが有効になっていますが、設定によってはオフになっている場合があります。
JavaScriptを有効にする方法
- Safariを開く
- メニューバーから「Safari」→「環境設定」を選択
- 「セキュリティ」タブを開く
- 「JavaScriptを有効にする」にチェックを入れる
設定変更後、Safariを再起動し、ページをリロードしてください。
⑤ スマートフォン(iOS/Android)のブラウザ設定
モバイル版のブラウザでもJavaScriptをオフにできる設定があります。スマートフォンでJavaScriptが動作しない場合は、以下の方法で確認してください。
iPhone(Safari)
- 「設定」アプリを開く
- 「Safari」→「詳細」へ進む
- 「JavaScript」をオンにする
Android(Chrome)
- Chromeを開き、メニュー(右上の3点)から「設定」を選択
- 「サイトの設定」→「JavaScript」へ進む
- 「JavaScriptを許可」をオンにする
設定後、ブラウザを再起動し、ページを更新してJavaScriptの動作を確認しましょう。
JavaScriptのエラーを調査する方法
JavaScriptが実行できない原因として、コードのエラーが発生している可能性があります。エラーを特定し、修正するために役立つ調査方法を紹介します。
① デベロッパーツール(開発者ツール)の使い方
デベロッパーツール(DevTools)は、ブラウザに搭載されている開発者向けの機能で、JavaScriptのエラーを確認するのに非常に便利です。
デベロッパーツールの開き方
- Windows / Linux:
F12
またはCtrl + Shift + I
- Mac:
Command + Option + I
開発者ツールを開いたら、「コンソール」タブでエラーメッセージを確認できます。エラーが発生している場合、行番号や詳細なエラーメッセージが表示されるため、修正の手がかりになります。
② JavaScriptコンソールでエラーメッセージを確認する
デベロッパーツールの「コンソール」タブを利用すると、ページ上で発生したJavaScriptのエラーを確認できます。
よくあるエラーメッセージ
Uncaught SyntaxError: Unexpected token
(構文エラー)Uncaught ReferenceError: XXX is not defined
(未定義の変数や関数の呼び出し)Uncaught TypeError: Cannot read properties of undefined
(undefinedのプロパティを参照)
エラーの例と対処法
console.log(x); // Uncaught ReferenceError: x is not defined
→ x
が未定義のため、変数を定義する必要があります。
let obj = null;
console.log(obj.value); // Uncaught TypeError: Cannot read properties of null
→ obj
が null
のため、適切な初期値を設定する必要があります。
エラーメッセージを参考に、コードのどこで問題が発生しているかを特定しましょう。
③ ネットワークタブでリソースの読み込みを確認する
外部のJavaScriptファイルが正しく読み込まれていないと、スクリプトが実行されません。デベロッパーツールの「ネットワーク」タブを使って確認しましょう。
ネットワークタブの開き方
- デベロッパーツール(
F12
)を開く - 「ネットワーク」タブをクリック
JS
フィルタを選択し、JavaScriptファイルの読み込み状況を確認
チェックすべきポイント
404 Not Found
→ スクリプトのURLが間違っていないか確認403 Forbidden
→ サーバー側でアクセスが制限されていないか確認500 Internal Server Error
→ サーバー側の問題の可能性があるため、管理者に問い合わせ
④ 外部スクリプトが正しく読み込まれているか確認する
CDN(Content Delivery Network)や外部ライブラリを使用している場合、スクリプトの読み込みに失敗することがあります。
例:CDNからjQueryを読み込む場合
<script src="https://code.jquery.com/jquery-3.6.0.min.js"></script>
読み込み失敗時の対処法
- インターネット接続が問題ないか確認する
- CDNのURLが正しいかチェックする
- 別のCDNやローカルファイルに切り替える
例えば、CDNがダウンしている可能性がある場合、Google Hosted Libraries ではなく、公式サイトからダウンロードしてローカルで使用するのも一つの手です。
⑤ 簡単なデバッグ手法(console.logの活用など)
デバッグの基本は console.log()
を使って、変数の値や関数の動作を確認することです。
デバッグ例
function sum(a, b) {
console.log("a:", a, "b:", b); // 変数の値を確認
return a + b;
}
let result = sum(5, 10);
console.log("結果:", result);
また、console.error()
や console.warn()
を使うと、エラーログや警告を色分けして表示できます。
他のデバッグ方法
debugger;
をコード内に記述し、デベロッパーツールで実行を一時停止alert()
を使って変数の値をポップアップで表示(簡易的なデバッグ)try...catch
を使ってエラーをキャッチし、詳細なログを出力
try {
let data = JSON.parse("invalid json");
} catch (error) {
console.error("エラーが発生しました:", error.message);
}
特定の環境でJavaScriptが実行できない場合の対処法
JavaScriptが特定の環境でのみ実行できない場合、環境に応じた対処が必要です。ここでは、よくあるケースごとに解決策を解説します。
① WordPressやCMSでJavaScriptが動かない場合
WordPressやその他のCMS(Content Management System)では、セキュリティ設定やテーマの影響でJavaScriptが正常に動作しないことがあります。
原因と対策
- テーマやプラグインが影響している
→ 一時的に別のテーマに変更し、動作を確認
→ すべてのプラグインを無効化して、JavaScriptの動作をテスト - WordPressのセキュリティ設定
→functions.php
にコードを追加して、スクリプトの読み込みを許可
function add_custom_scripts() {
wp_enqueue_script('custom-script', get_template_directory_uri() . '/js/custom.js', array(), false, true);
}
add_action('wp_enqueue_scripts', 'add_custom_scripts');
- エディタがスクリプトを削除している
→ 「テキストモード」で直接JavaScriptを埋め込む
→wp_footer
フックを使用してスクリプトを適切に追加
② ローカル環境(file://)でスクリプトが動かない場合
JavaScriptのスクリプトは、ローカル環境(file://)で動作しないことがあります。特に、外部リソースを利用するスクリプトやAjaxリクエストはブロックされることが多いです。
解決策
- ローカルサーバーを使用する(PythonやNode.jsの簡易サーバーを利用)
- Pythonの場合:
python -m http.server 8000
- Node.jsの場合:
npx http-server
- Pythonの場合:
- CORS(Cross-Origin Resource Sharing)の制限を回避
→ Chromeの「–allow-file-access-from-files」オプションを有効化
→fetch
やXMLHttpRequest
のリクエストURLを適切に設定
fetch("data.json")
.then(response => response.json())
.then(data => console.log(data))
.catch(error => console.error("エラー:", error));
③ サーバー側の設定でJavaScriptがブロックされるケース
特定のサーバー設定がJavaScriptの実行を妨げることがあります。特に、以下のような設定が影響する可能性があります。
原因と対策
- Content Security Policy(CSP)が厳格すぎる
→Content-Security-Policy
ヘッダーを確認し、必要なスクリプトの実行を許可
<meta http-equiv="Content-Security-Policy" content="default-src 'self' https://trusted-cdn.com;">
MIMEタイプが適切でない
→ .js
ファイルのMIMEタイプが application/javascript
で提供されているか確認
ファイルのパーミッションが正しく設定されていない
→ .js
ファイルに適切な読み取り権限(644など)を付与
chmod 644 script.js
④ 特定のウェブサイトでのみ動かない場合の対策
一部のサイトでは、セキュリティ対策としてJavaScriptの実行を制限している場合があります。
対策
- ブラウザのデベロッパーツールでエラーを確認(
F12
→Console
) - 「コンテンツブロッカー」を無効化(アドブロック系の拡張機能をオフにする)
- 別のブラウザやデバイスで試す(影響範囲を確認)
⑤ 企業や学校のネットワークで制限されている場合
企業や学校のネットワークでは、管理者がJavaScriptの実行を制限している場合があります。
確認・対策方法
- 企業ネットワーク外で試す(スマートフォンのテザリングを利用)
- VPNを利用する(ただし、企業のポリシーを確認)
- IT管理者に確認し、JavaScriptの実行が制限されているか問い合わせる
JavaScriptが実行できないときに役立つツール・リソース
JavaScriptが正常に動作しない場合、エラーの特定やデバッグを行うために、便利なツールやリソースを活用すると効率的に問題を解決できます。ここでは、特に役立つツールを紹介します。
① オンラインのJavaScriptデバッガ・プレイグラウンド
オンラインのコードエディタを使うと、ブラウザの設定や環境に依存せずにJavaScriptを実行・テストできます。
おすすめのプレイグラウンド
サイト名 | 特徴 |
---|---|
JSFiddle | HTML・CSS・JavaScriptを同時に編集・実行できる |
CodePen | フロントエンドのデザインも含めた動作確認が可能 |
JSBin | シンプルなUIで手軽にJavaScriptのテストができる |
PlayCode | ES6対応で、ライブプレビュー機能が充実 |
これらのツールを使えば、環境の問題を切り分けてコードの動作を確認できます。
② ブラウザの公式サポートページ・フォーラム
JavaScriptの問題は、ブラウザの仕様変更や設定に関連している場合があります。各ブラウザの公式サポートページやフォーラムを確認すると、解決策が見つかることがあります。
公式サポートページ
これらのページには、設定の変更方法や最新のアップデート情報が掲載されています。
③ JavaScriptのエラーメッセージ解説サイト
JavaScriptのエラーが発生した場合、エラーメッセージの意味を正しく理解することが重要です。以下のサイトでは、エラーメッセージの詳細な解説や対処法が紹介されています。
エラー解説に役立つサイト
- MDN Web Docs
→ JavaScriptのエラーリストと詳細な解説を掲載 - Stack Overflow
→ 開発者向けのQ&Aサイト。過去の質問から解決策を見つけることができる - JavaScript.info(英語)
→ JavaScriptの基礎からエラー処理まで、実践的な情報が満載
エラーが発生したら、エラーメッセージをそのまま検索すると、解決策が見つかることもあります。
④ コード検証ツール(JSHint、ESLintなど)
JavaScriptのコードには、文法ミスや非推奨の書き方が含まれていることがあります。これらのツールを使うと、自動でコードのチェックができ、エラーの可能性を減らせます。
主なコード検証ツール
ツール名 | 特徴 |
---|---|
JSHint | シンプルなコード品質チェックツール |
ESLint | JavaScriptのベストプラクティスをチェック |
Prettier | コードの整形を自動化し、可読性を向上 |
TypeScript Playground | TypeScriptの型チェック機能も利用可能 |
特にESLintは、開発環境に統合するとリアルタイムでコードチェックができるためおすすめです。
⑤ コミュニティ(Stack Overflow、GitHub Discussions)
開発者向けのフォーラムやコミュニティを活用すると、同じ問題に直面した人の経験を参考にできます。
おすすめのコミュニティ
- Stack Overflow
→ JavaScriptに関する質問・回答が豊富。エラーメッセージをそのまま検索すると解決策が見つかることが多い。 - GitHub Discussions
→ JavaScriptライブラリやフレームワークの公式ディスカッションスペース。 - Reddit – r/javascript
→ JavaScriptに関する最新情報やトラブルシューティングの議論が行われている。
問題が解決しない場合は、これらのコミュニティで質問を投稿してみるのも一つの方法です。
まとめ|JavaScriptが実行できないときの解決方法
この記事では、JavaScriptが実行できない原因と対策について詳しく解説しました。
主なポイント
- JavaScriptが無効化されている可能性があるため、ブラウザの設定を確認
- セキュリティソフトや拡張機能がスクリプトをブロックしていないかチェック
- デベロッパーツール(開発者ツール)を使ってエラーメッセージを確認
- ネットワークやサーバーの設定が影響していないかを検証
- オンラインのデバッグツール(JSFiddle、CodePen など)を活用
もし問題が解決しない場合は、公式フォーラムや開発者コミュニティ(Stack Overflow、MDN Web Docs など)で情報を探してみましょう。